2008年10月23日木曜日

いまの北米最大のゲームショーってE3じゃなくてPAXなのな

E3が来年から本気出すという記事で今年のE3の来場者が4000人しか居なかったという話が載ってたので、じゃあ今北米で一番デカいイベントってなんだろうと思って調べたら、どうもPenny Arcade Expo(PAX)がそうらしいです。というか去年の段階でそうだったみたい。

【コラム】シリコンバレー101 (238) 3コマ漫画が北米最大規模のゲームイベントに | ネット | マイコミジャーナル


Penny Arcadeは英語圏のゲームサイトやフォーラムを見たり書き込んだりしているゲーマーなら誰でも知ってる超有名ウェブコミックで、作者の2人のスター性・求心力も凄いんでしょうが、それにしてもウェブコミックファンのイベントが北米最大規模のになってるとは驚き。ちなみにPAXの去年の来場者数は約3万7000人で、今年は約5万8500人と順調に伸びています。

PAXは企画されるイベント内容も濃いーくて、Wird、Kotaku、1UP、Destructoidといったゲームメディア・ブログのエディター達によるパネルディスカッションや、ゲーム関連のドキュメンタリー映画の上映、最新のFPSから70-80年代のクラシックゲームまでカバーするトーナメント大会、インディーゲームの展示とユーザー投票による賞の授与、ゲームに関係が深いミュージシャンらによるライブなどが期間中に開催されています。
特にPAXのライブは、出演するJonathan Coulton、Freezepopといったナード系ミュージシャンや、Minibosses、The OneUpsなどのゲームカバーバンドにとっても、PAXに集った数千人の観客の前でプレイするというハレの舞台でもあります。

北米のアニメコンベンションなんかも多くはファンベースで運営されているそうですが、企業や団体が「金掛かるんでやーめた」と離れていったE3よりもウェブコミックが読者であるゲームファンの為に企画したPAXの方が大きくなっているのは面白いですね。東京ゲームショウが経産省の国際コンテンツフェスティバルに組み込まれたりしてパブリックなイメージが強くなってきているのとは対照的。


// 余談
Penny Arcadeは「英語の勉強に良いかも?」と思って読んだ事があるんですが、洋ゲーや欧米のメーカー・クリエイターについての知識やゲーム以外のナードカルチャーにもある程度詳しくないとネタが分からないのと、テキストでオトすタイプのコミックなので難しくて途中で投げちゃいました。
同じゲーム系ウェブコミックなら軽く読めるVG Cats(www.vgcats.com)の方が好き。こちらは絵でオトすタイプだし、スタイルも日本のマンガ風。Aeris嬢(主役2匹のピンクの方)の嗜虐的な表情が堪りません。